■ スピーカー |
穴をあけた平面板にスピーカーユニットを取り付ける形のもの。 低音の出力レベルが少し低いものの、開放感のある音が特徴です。 ユニットは干渉をさけるため、バッフル板の中心から外して取り付けます。 実用的な大きさは、幅70cm×高さ90cm程度以上からでしょう。 |
平面バッフルの周りを折り曲げた形のもの。 平面バッフル型よりも小型にできます。 平面バッフルと同様に低音の出力レベルが少し低いものの、開放感のある音が特徴です。 昔からラジオやテレビのキャビネットなどに使われてきた方式です。 |
後面開放型の後ろを完全に塞いだ形のもの。 素直な音が特徴です。 位相特性もバスレフなどの共振を利用した方式より優れています。 1960年代にはBTS規格の16cmフルレンジユニットが50〜80リットルの大きめの密閉箱で使われました。 自作するなら、大きめの箱が良いでしょう。 |
密閉型に穴をあけて、低域共振用のポート(ダクト)を取り付けた形のもの。 密閉型に比べて、十分な低音を再生できるのが特徴です。 市販のスピーカーでは、この方式が標準となっています。 ポートは、前面か後面にあり、スポンジや吸音材を適当につめて低音出力レベルを落とすこともできます。 自作するなら、スピーカーユニットのメーカー標準箱(指定箱)が良いでしょう。 |
バスレフ型の内部を二つに分けて、内部にもポート(ダクト)を取り付けた形のもの。 箱は大きくなりますが、深みのある優しい低音が特徴です。 |
スピーカーユニットの前にホーンを取り付けた形のもの。 高能率の独特の音が特徴です。 ホーンが大型になるため、コンクリートや木材を使って特別に制作されたものが使われます。 ホーンを折り返したものでは、JBLのパラゴンやハーツフィールドが良く知られています。 |
スピーカーユニットの後ろにホーンを折り曲げて取り付けた形のもの。 高能率の独特な音が特徴です。 ホーンの長さ(音道)が、2.0〜2.5メートルのものの音のバランスが良好です。 前面にホーン開口があるものが一般的ですが、後面にあるものは点音源的な音像定位が得られます。 |
フロントロードホーンとバックロードホーンとを組み合わせた形のものや、フロントロードホーンとバスレフ(左図)とを組み合わせた形のものなどがあります。 大型で高能率なので、劇場用やPA用に使われています。 タンノイのオートグラフ(フロントロードホーンとバックロードホーン)や、アルテックのA5やA7(フロントロードホーンとバスレフ)が良く知られています。 |