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■ 計測ツール

あると便利な計測ツール
オシロスコープのプローブ

■ あると便利な計測ツール

(1)テスター
直流電圧(DCV)、交流電圧(ACV)、抵抗値(Ω)を測定する最も基本的な計測器です。 導通テスト(ブザーが鳴る)、ダイオードテストができたり、直流電流、交流電流、静電容量、周波数、温度などを測定できる機種もあります。
 
  ・デジタル・マルチメータ(DMM)
DMM
デジタルマルチメータは、入力抵抗が大きい(測定回路に影響を与えない)、デジタル表示(値の読み違いがない)、自動レンジ切替、±測定(リード端子の±極性を気にせずに接続できる)などの特徴があります。 なお、交流電圧レンジの周波数特性は数百から数千Hz程度なので注意が必要です。 精度の高いDMMや、パソコンとリンクできる高機能のDMMもあります。
 
  ・アナログ・テスタ
atester
アナログ・テスタは、値が変化する様子が読みとれる、電圧・電流測定に電源(電池)が不要、交流電圧レンジの周波数特性が良い(100kHz程度)などの特徴があります。 なお、入力抵抗が小さい(測定回路に影響を与える)、レンジ切替が手動、±測定ができないなどの点で注意が必要です。
 
(2)オシロスコープ
o-scope
オシロスコープは、入力信号波形を観測する計測器です。 アナログ・オシロスコープと、波形を記憶できるデジタル・ストレージ・オシロスコープがあります。 低周波用であれば、帯域20MHz、2現象程度のアナログ・オシロスコープが便利です。
 
(3)ファンクション・ジェネレータ(発振器)
ファンクション・ジェネレータは、正弦波、方形波、三角波などを発生させるものです。 発生させた波を回路に入力して、出力をオシロスコープで観測したりします。 低周波用であれば最高発信周波数500KHz程度の発振器が便利です。
 
(4)その他の測定器
周波数を計測する周波数カウンタ(ユニバーサルカウンタ)、インダクタンス、静電容量、抵抗を計測するLCRメータ、歪み率などを測定するオーディオアナライザーなどがあります。
 
(5)便利なツール
 
  ・交流電圧調整器
一般にスライダックと呼ばれているもので、交流100Vを入力し、0〜130Vまでダイヤルで調整し出力できるものです。 500VA程度のものがあると様々な実験に使えます。 例えば、電源回路を組み立てて初めて通電するとき、交流電圧調整器で徐々に電圧を上げながら回路各部の電圧チェックをしていけば、接続間違いや極性間違いを部品の故障前に発見できます。
また、白熱電球の調光制御や、はんだごての温度制御にも使えます。
 
  ・蓄電池と充電器
鉛蓄電池、ニッカド蓄電池、ニッケル水素蓄電池などの蓄電池は、内部抵抗が低い優れた電池です。 電池なら、100V交流電源から作る直流電源のようなリップル発生や他の機器からのノイズ混入がありません。 12Vの鉛蓄電池が2個あれば、OPアンプの実験に使えます。 ニッカド蓄電池、ニッケル水素蓄電池は、単三型を必要な個数直列にして使えば良いでしょう。

■ オシロスコープのプローブ

(1)10:1プローブを使用した場合
10:1 probe
プローブを接続すると、図に示すように入力容量Ci=10〜20pF、入力抵抗10MΩを被測定回路に追加したことになります。 1:1プローブや、同軸ケーブルを接続するのに比べれば、負荷効果は1/10になります。
 
(2)1:1プローブを使用した場合
1:1 probe
プローブを接続すると、図に示すように入力容量Ci=100〜200pF、入力抵抗1MΩを被測定回路に追加したことになります。 この負荷効果により、発振している回路が発振を止めたり、発振していない回路が発振を始めたりすることがあります。


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